こんにちは、みちょんです!
今回は、2025年4月から大きく改正された失業給付の制度について、「どう変わったのか」「いくらもらえるのか」「どう計算するのか」など、初めてでもわかるように解説していきます。
まず知っておきたい!失業給付とは?
会社を辞めたあと、次の仕事が決まるまでの間に受け取れるお金、それが「失業給付」(基本手当)です。
退職理由や雇用保険の加入期間、年齢などによって、もらえる期間(日数)や金額が変わります。
① 2025年4月からの改正ポイントまとめ(新旧比較)
今回の法改正で特に大きく変わったのが、「給付日数」と「給付率(基本手当日額)」です。
◆ 改正内容を表でチェック!
項目 | 改正前(〜2025年3月) | 改正後(2025年4月〜) |
---|---|---|
給付制限(自己都合退職) | 原則2カ月 | 原則1カ月に短縮 |
給付日数(自己都合退職) | 最大150日(変更なし) | 最大150日(変更なし) |
給付日数(会社都合退職) | 最大330日(年齢60歳以上のみ) | 最大330日(45歳以上も対象) |
基本手当日額(給付率) | 賃金の約50~80% | 原則50~80%(賃金が低い人ほど高い割合) |
② 失業給付の日数と金額はどう決まる?
● まずは退職理由で分かれます!
- 自己都合退職(自分の意思で退職)
- 会社都合退職(解雇・契約満了・倒産など)
給付日数はこの違いで大きく変わります。
◆ 自己都合退職の給付日数(2025年4月以降も変更なし)
雇用保険加入期間 | 給付日数 |
---|---|
1年未満~10年未満 | 90日 |
10年以上~20年未満 | 120日 |
20年以上 | 150日(最大) |
※年齢による差はありません。雇用保険加入1年未満は給付が受けられません。
◆ 会社都合退職の給付日数(2025年4月から延長!)
働き盛りかつ再就職も難しくなってくる45歳~60歳の給付日数が大幅に改善されていますね!
年齢 | 加入1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
---|---|---|---|---|---|
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 |
30歳~45歳未満 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
45歳~60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
60歳以上65歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
● 基本手当日額(1日あたりの金額)はどう決まる?
退職前6カ月の給与総額(ボーナス除く)180で割った金額(賃金日額)をもとに、以下の割合(給付率)で計算されます。
◆ 給付率の目安(2025年4月以降)
✅ 年齢別の給付率・上限・下限(2025年4月以降)
年齢区分 | 賃金日額の上限 | 基本手当日額の上限 | 給付率(概算) |
---|---|---|---|
29歳以下 | 約14,290円 | 7,150円 | 約50~80% |
30~44歳 | 約15,140円 | 7,570円 | 約50~80% |
45~59歳 | 約16,000円 | 8,000円 | 約50~80% |
60~64歳 | 約15,440円 | 7,720円 | 約50~80% |
65歳以上(高年齢) | 約7,186円 | 3,593円 | 約45~80%(特例給付) |
賃金日額 | 給付率 |
---|---|
2,869円~5,200円未満 | 80% |
5,200円~12,790円以下 | 80%~50%(逓減) |
12,790円超~ | 50%(各年齢の上限額まで) |
※低所得者ほど高い給付率となるよう見直されました。
【具体例】月収25万円の人が自己都合退職した場合(モデルケース)
- 月給25万円 × 6カ月 = 総支給150万円
- 賃金日額:25万円 ÷ 30日 ≒ 8,333円
- 給付率は約70% ⇒ 基本手当日額:約5,833円
- 雇用保険加入が20年以上 ⇒ 給付日数:150日
→ 5,833円 × 150日 = 約875,000円(概算)
③ みちょんの場合はどうなる?(実例)
みちょん(筆者)の場合
- 雇用保険加入期間:約19年(継続性あり)
- 年齢:2027年3月時点で46歳
- 退職理由:自己都合退職
- 退職前6カ月の給与:80万円(平均月給13.3万円)
→ 賃金日額:約4,444円
→ 給付率:約80%(低所得層に該当)
→ 基本手当日額:約3,555円
→ 給付日数:120日(加入期間10年以上20年未満)
受け取れる総額:約426,600円
まとめ
- 自己都合退職は最大150日まで(2025年改正でもここは変わりません)
- 給付率は退職前の給与が低いほど高く(最大80%)
- 会社都合退職は給付日数が大幅アップ!(最大330日)
次回の記事では、申請の手続き方法や、ハローワークでの注意点、認定日の流れなどについて詳しく解説する予定です。
ぜひ続けてご覧くださいね!
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