医療保険は本当に必要?高額療養費制度と貯蓄で備える安心の仕組み

お金を守る

こんにちは、みちょんです!

今回は、「民間の医療保険って本当に必要?」というテーマでお話しします。

保険って、なんとなく入っておいた方が安心…そんな気がしますよね。特に「入院したら大変」「大きな手術で何百万円もかかるかも」といった不安から、ついつい医療保険に入ってしまう方も多いと思います。

でも、ちょっと待って!
日本の公的医療制度(健康保険・国民健康保険)って、実はとっても優秀なんです。

私自身も家計を見直す中で、民間保険の必要性について改めて考えるようになりました。今回は、医療保険が不要と考える理由をわかりやすく解説していきます。


1. 日本の医療制度はとっても優秀!~高額療養費制度&付加給付~

まず知っておきたいのが、日本の公的医療保険の手厚さです。

たとえば、病院に行っても医療費の自己負担は【1〜3割】。これは誰でも加入している健康保険制度によるものです。

でも、「手術や入院で100万円以上かかったらどうしよう?」と心配になりますよね。
そんなときに助けてくれるのが、高額療養費制度です。

▽ 高額療養費制度とは?

医療費が1か月で一定の金額を超えると、その超えた分が後で払い戻される制度です。

たとえば、70歳未満の一般的な収入の人(年収約770万円以下)の場合、1か月の自己負担はおよそ8〜10万円が上限。それ以上の医療費は支払わなくていいんです。

手術や長期入院になっても、実際に払う金額はぐっと抑えられるんですよ。

ちなみに、事前に「限度額適用認定証」を健康保険に申請しておくか、マイナ保険証を使えば、病院窓口で高額な医療費を支払う必要すらありません。


▽ 公務員や大企業の人はもっとお得かも?

実は、公務員や大企業などの健康保険には、「付加給付」という制度がついている場合があります。

※以前の記事で付加給付について詳しく解説しています。👇

これは健康保険組合が独自に設けているもので、たとえば1か月の自己負担が2万円程度で済むというケースも。

つまり、「公的保険+付加給付」があると、ほとんど医療費を気にしなくてもよくなるんです!


2. 入院・治療の自己負担額は貯蓄でカバーできる

実際に入院した場合、どのくらいお金がかかるのでしょうか?

厚生労働省の調査によると、入院時の自己負担費用や収入減を含めた平均額は約26.8万円だそうです。

50万円未満で済むケースが多く、100万円以上かかるのは全体の5%程度といわれています。

つまり、もしものために100万円程度の貯蓄があれば、たいていの医療費は十分カバーできるということです。


3. 保険料が無駄になるリスクも…

民間の医療保険は、多くが「掛け捨て型」。
毎月コツコツ支払っていても、使わなければお金は戻ってきません

しかも、健康で医療をほとんど利用しなければ、長年払った保険料がまるごと無駄に…。

それならいっそ、「医療費用」として自分で貯めておいた方が、病気にならなかったときにも旅行や子どもの教育費などに使えるので有効だと思いませんか?


4. 医療費のための貯蓄が一番安心かも

「病気が心配だから保険に入らなきゃ…」と思う方も多いですが、その分のお金を毎月積み立てていくほうが合理的という考え方もあります。

たとえば、月3,000円の医療保険に20年間加入したら、総額は72万円
それだけ貯金しておけば、何かあっても十分対応できますよね。


5. 入院日数はどんどん短くなっている

昔は「病気=長期入院」でしたが、今は医療の進歩で入院日数がどんどん短くなっています。

例えば、がんの手術でも1週間以内で退院できるケースが増えていますし、日帰り手術も一般的になってきました。

つまり、入院保障をうたう医療保険も、実際はそんなに役立たないこともあるのです。


◎まとめ:医療保険に入る前に「制度」と「貯蓄」で備えよう

ここまでお読みいただきありがとうございます!

医療保険に入らなくても、

  • 公的な医療制度(高額療養費制度)
  • 福利厚生のある健康保険(付加給付)
  • 自分自身の貯蓄

この3つをうまく活用すれば、たいていの医療リスクには十分備えられることがわかります。

もちろん、持病がある方や貯蓄がまだ不十分な方は、保険が安心材料になるかもしれません。でも、「なんとなく不安だから」と毎月保険料を払い続けるより、自分のお金として確保しておいた方が、将来もっと自由に使えると思いませんか?

そもそも保険に入っていたからといっても、病気そのものが治るわけではありません
「備え方」次第で、家計にも心にもゆとりが生まれるはずです。


次回予告

次回はシリーズ第2弾として、「がん保険は本当に必要?」について掘り下げます。

「日本人の2人に1人ががんになる」と言われるけど、若い世代にとって本当にリスクは大きいの?
先進医療って、実はどんな治療?
がん保険がカバーしない費用って?

そんな疑問に答えていきますので、ぜひお楽しみに!

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